EDとは男性の性機能障害(勃起傷害・勃起不全)のことで、日本においても全国で1000万人以上の患者がいると推定される、ごく一般的な病気です。しかし、性機能に関する病気なだけに恥ずかしくて病院に治療に行くことが出来ずに一人で悩んでしまうことが多く、その治療率は5%未満だと言われています。
EDは、ストレスなどの”精神的なもの”と思っている方は案外多いものです。たしかに精神的、心理的な原因もありますが、その他にも糖尿病、高血圧症、喫煙、飲酒など、好ましくない生活習慣から、EDが起こることがあります。
性的刺激によって、神経を介し勃起の信号が送られると、陰茎海綿体の動脈が開いて血液が流れ込みます。海綿体はスポンジのように血液を吸い込んで貯め、膨張して硬くなります。これが勃起した状態です。しかし、好ましくない生活習慣などが原因で動脈の開き方が不十分だと、血液の流れ込み方がたりずにEDが起こります。
たとえば、糖尿病になると、血管や神経が障害されるため、血管が硬くなったり、性的刺激による血管の拡張が起こらなかったりして、血流を抑えると考えられています。糖尿病の患者さんが抱く日常生活の悩みとしてEDや性欲低下を挙げる方が多いと言われます。一方、高血圧症では、血圧が高くなると、血管にストレスがかかるため、血管が損傷して硬く狭まります。これによって、ペニスの血流を抑えてしまうと考えられています。生活習慣病は、年々増えています。高血圧症の患者さんは3,400万人、糖尿病の患者さんは690万人もいると言われます。ですから、高血圧症や糖尿病患者さんと同じように、EDの患者さんもたくさんいることになります。
ED治療薬は、正確には「PDE5阻害薬」と呼ばれます。「PDE5」とは血管の拡張を阻害する酵素で、このPDE5のはたらきを阻害する薬を服用することによって、勃起のメカニズムを正常化させていきます。またED治療薬には、上で述べた血流をよくするための一酸化窒素(NO)の量そのものを増やす作用もあります。現在の代表的なED治療薬としては、「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3つがあります。これらはいずれも、病院で医師の処方が必要な医療用医薬品として承認されたものです。
世界で最初に開発されたED治療薬です。現在世界中で広く使用されており、その安全性や有効性には高い信頼があります。
効果の持続時間は4時間程度です。
バイアグラに続いて開発されたED治療薬です。効果の持続時間はバイアグラと同程度だが、比較的大容量の摂取が可能です。
また食事中の摂取の影響がバイアグラに比べると低いこともメリットです。
最新のED治療薬。効果の持続時間が最大36時間程度と長いことが特長です。状況に応じた服用のタイミングや服用量の調節が3種類の中でもっともやりやすい薬です。
継続的に服用する人も増えてきております。
知名度や長く使われているという安心感でバイアグラ、早く効く、強く効く、という点でレビトラ、作用時間が長いので服用タイミングの自由度がある、という点でシアリスといった使い分けになるでしょう。
ED治療薬は陰茎の血管拡張を阻害する「PDE -5」の機能を抑えることによって作用します。PDE-5は主に陰茎海綿体の血管に分布していますが、それ以外にも脳、心臓、鼻粘膜、消化管などにも分布しており、ED治療薬を服用することによってこれらの部位の血管が拡張し、副作用が現れることがあります。よく見られる副作用として「顔のほてり」「頭痛」「鼻づまり」などがあります。
またPDE -6に関係した眼症状についてED治療薬が使えない事があります。