コラム

2026.06.03

ヒアルロン酸 / 徹底解説

マリオネットラインはヒアルロン酸で改善できる?注意点を医師が解説

マリオネットラインは、口角からあごに向かって伸びる線や影のことで、口元の印象を大きく左右する要素の一つです。目立つようになると、実年齢より老けて見えたり、口角が下がって不機嫌そうな印象に見えたりすることがあります。セルフケアで変化を感じにくくなり、ヒアルロン酸注入を検討する方もいるでしょう。ただし、マリオネットラインの原因はくぼみだけでなく、頬のボリューム低下やたるみなど複数あります。この記事では、マリオネットラインにヒアルロン酸注入が選ばれる理由や、治療を検討する際に知っておきたい注意点について解説します。 

マリオネットラインにヒアルロン酸注入が選ばれる理由 

マリオネットラインは、口元のくぼみや影によって目立つことがあります。ヒアルロン酸注入は、気になる部分にボリュームを補うことで、口角からあごにかけてのラインを目立ちにくくする目的で行われる治療です。 

マリオネットラインは口角からあごに伸びる線や影が特徴 

マリオネットラインとは、口角の下からあごに向かって伸びる線や影のことです。ほうれい線が小鼻の横から口元にかけて現れるのに対し、マリオネットラインは口角の下側に出やすく、口元全体の印象に関わります。

このラインが目立つと、口角が下がって見えたり、疲れた印象に見えたりする場合があります。加齢に伴う皮膚のハリ低下、頬の脂肪の位置の変化、骨格の影響などが関係することもあり、単なる表面のしわとは限りません。

そのため、スキンケアやメイクだけで隠そうとしても、影が残って見えることがあります。ヒアルロン酸注入を検討する際は、まずマリオネットラインがどの位置にあり、くぼみ・たるみ・脂肪の下垂のどれが主な原因になっているのかを確認することが大切です。

ヒアルロン酸でくぼみや影を目立ちにくくできる場合がある 

マリオネットラインが口角下のくぼみやボリューム不足によって目立っている場合、ヒアルロン酸注入が選択肢になることがあります。ヒアルロン酸を注入することで、へこんで見える部分に立体感を補い、影の出方を和らげることを目的とします。

ただし、ヒアルロン酸は入れれば入れるほど自然に仕上がるものではありません。注入量が多すぎたり、適切ではない位置に注入されたりすると、口元が重く見える、ふくらみが不自然に見えるなどの違和感につながる可能性があります。

マリオネットラインへの施術では、口元だけでなく頬やフェイスラインとのバランスも重要です。自然な印象を目指すためには、正面だけでなく横顔や表情の動きも確認しながら、必要な範囲を見極める診察が欠かせません。

たるみが強い場合はヒアルロン酸以外の治療が向いていることもある 

マリオネットラインは、くぼみだけでなく、頬や口元のたるみによって深く見えることがあります。この場合、ヒアルロン酸で部分的にボリュームを補っても、たるみそのものへのアプローチとしては十分ではないことがあります。

たるみの程度が強い場合には、糸リフトやHIFU、フェイスリフトなど、たるみへのアプローチを目的とした治療が検討されることもあります。また、状態によってはヒアルロン酸と他の治療を組み合わせることで、口元だけに負担をかけずにバランスを整える方法が提案される場合もあります。

自己判断でヒアルロン酸だけを選ぶと、希望する変化とのずれが生じる可能性があります。マリオネットラインの治療を検討する際は、原因がくぼみなのか、たるみなのか、複数の要素が重なっているのかを医師の診察で確認することが重要です。

マリオネットラインのヒアルロン酸注入を受ける前に確認したいポイント  

マリオネットラインへのヒアルロン酸注入を検討する際は、施術を受けるかどうかだけでなく、自分の悩みに合った方法かを見極めることが大切です。原因や仕上がりの希望、施術後の過ごし方を事前に確認しておきましょう。 

マリオネットラインの原因がくぼみかたるみかを確認する  

マリオネットラインは、口角下のくぼみが影になって目立つ場合もあれば、頬や口元のたるみによって深く見える場合もあります。原因によって適した治療方法は異なるため、ヒアルロン酸注入が自分に合っているかを診察で確認することが重要です。

くぼみやボリューム低下が主な原因であれば、ヒアルロン酸で立体感を補うことで、影を目立ちにくくできる場合があります。一方で、皮膚や脂肪の下垂が強い場合は、ヒアルロン酸だけでは希望する変化につながりにくいこともあります。

そのため、施術前にはマリオネットラインだけでなく、頬、口角、あご、フェイスラインまで含めて診てもらいましょう。原因を見極めずに注入すると、仕上がりに違和感が出る可能性があります。

仕上がりの希望を医師と共有しておくことが大切  

ヒアルロン酸注入では、「どの程度マリオネットラインを目立ちにくくしたいのか」「自然な変化を重視したいのか」など、仕上がりの希望を事前に伝えることが大切です。希望の共有が不十分だと、施術後にイメージとのずれを感じる場合があります。

マリオネットラインは口元の印象に関わる部位のため、過度にボリュームを補うと、ふくらみや重さが目立つことがあります。反対に、控えめな注入では変化を感じにくい場合もあるため、どの程度の変化を目指すのかを相談しておきましょう。

カウンセリングでは、正面だけでなく横顔や表情の動きも確認してもらうことが重要です。自然な仕上がりを目指すには、口元だけで判断せず、顔全体のバランスを踏まえた治療計画を立てる必要があります。

施術後の過ごし方や相談先を事前に把握しておく  

マリオネットラインへのヒアルロン酸注入後は、腫れ、赤み、内出血、痛み、むくみなどが出る場合があります。症状の程度や期間には個人差があるため、施術前に起こり得るダウンタイムや副作用について説明を受けておきましょう。

施術直後は、注入部位を強く押す行為や、長時間の入浴、飲酒、激しい運動、サウナなどを控えるよう案内されることがあります。口元は会話や食事で動きやすい部位のため、施術後の注意点を理解しておくと安心して経過を見守りやすくなります。

また、左右差、しこり、強い痛み、皮膚の色の変化などが気になる場合に、どこへ相談すればよいかも事前に確認しておくことが大切です。施術後のフォロー体制まで含めて確認しておくと、安心して検討しやすくなります。

まとめ|マリオネットラインのヒアルロン酸は原因を見極めて検討しよう 

マリオネットラインは、口角からあごに向かって伸びる線や影で、くぼみや頬のボリューム低下、口元のたるみなどが関係して目立つことがあります。ヒアルロン酸注入は、くぼみや影にボリュームを補い、口元の印象を整える目的で選ばれることがある施術です。

一方で、マリオネットラインの原因が強いたるみにある場合は、ヒアルロン酸だけでは希望する変化につながりにくいケースもあります。糸リフトやHIFUなど、別の治療が向いている場合もあるため、自己判断で施術を決めるのではなく、医師の診察で原因を確認することが大切です。

また、自然な仕上がりを目指すには、注入量や注入位置だけでなく、頬・口角・あご・フェイスラインを含めた全体のバランスを見てもらう必要があります。施術後の腫れや内出血、左右差などのリスクも事前に確認し、不安な点はカウンセリングで相談してから検討しましょう。

一覧に戻る

監修医師プロフィール

院長 木下孝昭

院長

木下 孝昭

Kosho Kinoshita
Doctor

経歴

2001年 愛知医科大学医学部医学科卒業

2001年〜2003年 姫路赤十字病院

2003年〜京阪神間の複数の急性期病院・老人病院・重症心身障害者施設・内科クリニック・透析センター・救急外来での勤務を通して、小児〜高齢者、急性〜慢性疾患、内科系〜外科系までの西洋医学の幅広い領域における疾病の治療にあたる。また、一方で兵庫県立尼崎病院東洋医学研究所にて東洋医学に関するトレーニングを受ける。さらに同時期、近畿大学医学部薬理学教室にて高血圧関連遺伝子探索の研究に従事する。

その後、大手美容外科・美容皮膚科クリニックでの勤務を経て、
2009年6月、兵庫県西宮市の阪急夙川(しゅくがわ)駅前にてKOSHO CLINIC開院。